結論で読む人生論―トルストイから江原啓之まで |勢古 浩爾
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結論で読む人生論―トルストイから江原啓之まで
勢古 浩爾
草思社 刊
発売日 2006-05
価格:¥1,470(税込)
懐疑的だから面白い 2006-06-13
「人生の意味」がどこかにある、という考え方について、著者は懐疑的だ。懐疑的どころか、端からそんなものがどこかに転がっているなどあり得ない、というように思っている。思っているから「それはここにある」という言葉に対して、素直にうなずくことはなく、どこかに「本当に信じられる言葉」はないかと真剣に探す。たとえばトルストイが説く「人類の幸福に役立つことにこそ人は人生の意味を見出すことができる」という言葉にも、「本当にその言葉にトルストイは自分で納得できたのか」と、簡単に信用しようとはしない。そしてどんどんどんどん次々次々と、ありとあらゆる人生の意味の結論を探していく。煙に巻くような表面的な論理には、もはやいちいち批判するなど相手にしさえしない。「本当に腹にくる言葉」だけが相手だ。著者は本当の意味で自分の頭で考えて、自分の言葉で(しかも面白く)ものを書ける書き手であり、この本にはそんな著者のいいところがよく出ている。
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この記事は2006/7/20に作成しました。
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